抹茶アイスクリームのシミ

綿100% ストライプ柄のワイシャツです。袖に緑色のシミがあります。
鮮やかな色なのでインクとかかな？と思ったのですが抹茶アイスクリームなのだそうです。

気になったので、ちょっと調べてみました。
抹茶を使った製品は色あせを押さえるために、クロレラや、銅葉緑素（銅クロロフィル、銅クロロフィリン）が添加されることがあるのだそうです。

クロロフィルは、中性～アルカリ性では安定だが、酸性や光には不安定である。このクロロフィルの安定性を増す目的で、銅と反応させたものが、銅クロロフィルである。着色の目的で、キャンデーなどのあめ類、チューインガム、その他の菓子類、魚肉練製品、めん類などに使われる。

抹茶の緑色の成分はクロロフィル（葉緑素）です。

こんな構造をしています。

＜クロロフィルa＞日本光合成学会より

クロロフィルは、光や酸化、熱により退色します。抹茶パウダーを使ったことのある人はご存じですよね。
おおざっぱな説明ですがこれは図中、中央のMg（マグネシウム）が外れてそうなります。

話がそれますが、ほうれん草を茹でる時に塩を少し入れますよね。
入れないで茹でると色が褪せます。これもMg（マグネシウム）が外れるからです。
塩を入れると、外れたMg（マグネシウム）の代わりにNa（ナトリウム）が入りある程度退色を押さえるそうです。
更に、銅鍋で茹でるとCu（銅）が入り、退色を押さえるようです。先出の銅葉緑素と同じ効果でしょうか。
茹でた後は、冷水で冷やしてくださいね。

＝染み抜きです＝

通常のワイシャツ洗いの行程ではシミが残りそうですので、先に染み抜きします。
うっすら緑色が残ってしまったので、漂白しました。

染み抜き前